チラシに掲載されている”新築建売住宅”
自分たちの好きなように建てることができる「注文住宅」のようにはいかないけど、メリットもたくさんあります。

今回は、建売住宅を購入する場合にかかる「仲介手数料」についてです。
この仲介手数料について、かかる建売住宅と、かからない建売住宅があるのは知っていますか?
決して安くはない「仲介手数料」なので、それがかからない方法を知りたくないですか?
目次
1.建売住宅はどこで販売?
新聞の折り込み広告でもよく見かけるますが、
ハウスメーカーのチラシに載っていたり、不動産会社のチラシで特集されていたりすることが多いですよね。
”建売住宅”は、ハウスメーカーや工務店などで建築され、その業者が自社で販売する場合と、不動産会社などへ販売を手伝ってもらう場合や完全に任せてしまう場合があります。
■建売住宅の仕組み
- 建築したハウスメーカーや工務店などが、建築し販売しているもの
- 建築したハウスメーカーや工務店が建築し、不動産会社が販売を手伝っているもの
- 建築したハウスメーカーや工務店が建築し、不動産会社に販売を完全にお願いしているもの
一般的に販売している建売住宅は、このいずれかの物件になります。
※中には、土地と建物の販売元が違い場合もあります。
内部事情は詳しくわからなくても、チラシのここを見ればどのように販売しているのかがわかります。
1-1.物件概要を見る
ピカピカの外観に、内部写真、夢が膨らむ間取り図にばかり目が行きがちですが、注目すべきことは、その下に小さく記載されている「物件概要」です。
そして、仲介手数料がかかるか、かからないかは、大体一番最後に記載されている「取引態様」でわかります。
・媒介(仲介)
・売主
・代理(販売代理)
この3種類のうちのどれかになります。
チラシを出している業者と載せているその物件との関係についてを、”取引様態”として表示しなければいけないことになっています。
その3種類の取引様態のうち「仲介(媒介)」は、原則として、すべて物件に仲介手数料の支払いが必要になります。
一体いくらかかるかわかりますか?
1-2.仲介手数料はいくら?
仲介手数料は、販売代金により変わります。
つまり、簡単には
『販売代金×3.24%+6.48万円』
と計算できます。
では仮に、3,000万円の建売住宅ならば、
3,000万円×3.24%+64,800円=1,036,800円です。(←桁、間違ってないですよ~)
100万円を払うか、払わないかは大きな差ですよね。
2.仲介手数料がかからない物件は?
先ほど触れたように、「取引様態」で探す方法があります。
2-1.「売主」「代理」物件に限定する
仲介ではない売主・代理の物件は、「仲介手数料」を支払う必要はありません。
なので、建売住宅の取引様態を”売主”または”代理”に限定して探す方法があります。
そんな物件が少ないのであれば、わざわざ紹介しませんが、正直選び放題あります!
ハウスメーカーや工務店などによっては、たくさんの建売住宅を扱っているところもあるので、
不動産会社ではなく、ハウスメーカーなどに行き相談してみるのもオススメです。
2-2.不動産会社の物件だった場合
もしどうしても気になる物件が、不動産会社のチラシ等に掲載されているものだった場合です。
まずは”取引様態”を確認しましょう。
仲介(媒介)であれば、100万円前後の支払いが必要となります。
それでもいい!すごく気に入った物件であれば、そのまま契約へと進むのもいいでしょう。
でも、もし、仲介手数料を支払う必要がなくなるとしたら?
まず、建築した元会社を調べます。
建物の特徴でわかる場合や、現地に見学に行くと、ハウスメーカーの看板などがありわかる場合、他にも物件概要に「施工会社」と記載がある場合があり、元会社を知ることができます。
それでもわからなければ、不動産会社の担当者に「どこで建てた建物ですか?」と聞いてみましょう!
■建築した会社を調べる
- 建物にハウスメーカーの特徴がないか
- 建売住宅にハウスメーカーの看板などはないか
- 物件概要に「施工会社」の記載はないか
- 不動産会社の担当者に「どこで建てた建物か」を聞いてみる
このいずれかの方法で、元会社を見つけ出すことはできるはずです。
そして、次のステップです。
元会社がわかったら、その会社で実際に建売住宅を「売主」として販売しているのか調べましょう!
チラシやHP、見つからなければ電話して確認できます。
そして、建築した元会社から直接購入することが可能ならば、その後はその会社と契約を進めていけば、仲介手数料を払うことなく契約することができます。
わざわざそんなことをしなくても、仲介手数料を値引きしてもらえばいいんじゃない?と思いましたか?
2-3.仲介手数料を値引きしないワケ
不動産会社の売り上げのほとんどは、この「仲介手数料」です。
これがなくては、会社は潰れます…
賃貸の仲介手数料もその売り上げに影響しますが、その金額は、「家賃の1ヵ月分+税」が限度。
40,000万円のアパートを10件契約したとしても、売り上げは40万円+税。
「不動産売買もやっていなければ、厳しい業界」と言えるわけです。
そんな大事な売り上げを値引き、サービスしてくれる不動産会社がほとんどないのは、そんな事情があるからです。
3.まとめ
仲介手数料の仕組みについて、わかっていただけましたでしょうか?
賃貸物件や中古物件であれば、大家さんや売主さんと直接契約をすることは難しいですが、建売住宅は、こうして売主と直接契約し購入することができます。
建築した会社から直接購入することは、仲介手数料がかからないだけではなく、建物や設備に関しても詳しい説明を受けることができたり、今後のメンテナンスなどを考えるとメリットがたくさんあります。
建売住宅の購入を計画している方は、最初に不動産会社を回るのではなく、ハウスメーカーや工務店などのチラシから探し始めるのがオススメです。
建売住宅を多く扱っているハウスメーカーもたくさんあり、物件も豊富にあるはずです。
良い物件を賢く購入できたらいいですね^^
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^
不動産会社さん、すみません…