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住宅ローンの支払いを、継続していくのが難しくなったら、どうしますか?
滞納・・・?
支払いが難しくなる理由はそれぞれ違いますが、やっぱり「滞納」し続けるのはよくありません。
「わかってはいるけど、どうしていいかわからない」
そのまま現実逃避を続けると、取り返しがつかない事態になりかねません。
まずはその通知、開封して確認してみましょう。
目次
1.住宅ローンを滞納するとどうなる?
はじめは、「引き落としができませんでした」などといった、やさしい内容の通知が届きます。
担当者から電話連絡という場合もあるようです。
通知には”再引き落とし日”が記載されていて、その日に引き落としができれば、大きな問題にはなりません。
金融機関側も「たまたま」「うっかり」ということもあるので、重大なこととは考えないようです。
ただし、一般的には遅延金がプラスされます。
遅延金は住宅ローンの契約書や、約款に記されています。
多くの場合の遅延金の利息は14%程といったところです。
・遅延金は、住宅ローンの残金総額に対してではなく、遅れた支払いの元金に対してかかるもの
・詳しい計算方法は省きますが、数日であれば数百円ほど
・返済日の翌日からカウント
1-1.滞納後1~2ヵ月経つと?
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はじめは「至急お支払いください、ご入金ください」といった手紙が届いたり、メールや電話での催促が多いようです。
金融機関側としては、「滞納」というより「引き落とし不可」といったところ。
本当に滞納理由がそうであればいいですが、この時点ですでに支払えない状況であれば、状況は悪化する一方です。
1-2.滞納後2~3ヵ月経つと?
いよいよ「督促状」や「催告書」が送られてくるようになります。
順番としては、督促状→催告書です。
「督促状」の1通目は、やさしい口調の文章内容になりますが、無視し続けるとその内容も高圧的なものになっていきます。
数通目ともなれば、「これ以上無視し続けると、法的な手続きを進めますよ!」となり、それでも何のアクションも起こさなければ、いよいよ厳しい状況になっていきます。
最後の督促状には、「法的な手続きを進めますよ!」と書かれていることが多い。
1-3.滞納後3~4ヵ月経つと?
督促状より厳しい、催告書が内容証明郵便などで送られてきます。
督促状とあまり変わらないような内容ですが、よくよく見ると「法的措置」や「競売」などといった内容も書き加えられているはずです。
そして、さらに無視を続けると「期限の利益喪失予告」のあとに「代位弁済通知」が届きます。
1-4.期限の利益喪失?代位弁済?
期限の利益とは、簡単には「住宅ローンの支払いは月々分割でいいですよ」といった権利のこと。
これが喪失すると、貸した分のお金を全部一括で返済しなければいけなくなってしまいます。
もちろん、そんなことが可能であれば、滞納自体しないワケですよね・・・
「期限の利益喪失」の通知は、住宅ローンを分割で支払う権利をなくすこと
そうすると、あなたに代わって保証会社が金融機関に一括返済をします。
それが「代位弁済」になります。
代位弁済通知は、保証会社があなたに代わりに一括返済しますという通知
保証会社?そんな会社と契約した記憶はないけど・・・
と思うかもしれませんが、住宅ローンを組む時に、保証会社と「保証委託契約」という契約を結んでいます。
「代位弁済通知」が、その予告通知です。
金融機関により、その通知名に違いはありますが、内容は一緒です。
そして、代位弁済が行われると、これから住宅ローンを支払う相手が金融機関から保証会社へと移ります。
支払先が変わっただけなら問題ない!
そう思うのは大きな間違いなんです。
代位弁済されると、分割返済ができなくなり、今度はあなたが保証会社に一括返済しなければいけません。
そうなると、宝くじでも当たらなければ、現実的に不可能ですよね。
ここまでくると、ほとんどの場合は家を手放すという選択肢しか残りません。
そうならないためにも、その前にできることはあります。
2.住宅ローンの支払いが難しい場合は?
出費が多くて、一時的に支払いが難しい場合もありますよね?
そんな場合は、まず金融機関に相談することで対応策が見つかるかもしれません。
今はとにかく支払えないから、無視しておこう!
とは判断しないで、早めに住宅ローンの担当者や金融機関の窓口に行って相談しましょう。
必ず応じてくれるかは、その時の状況次第といったところはありますが、無視し続けることでは何も解決できません。
相談することで、返済計画を見直してくれる「リスケジューリング」を依頼することもできるからです。
2-1.返済期間の見直し
住宅ローンを組んだ時は、十分返していける金額だったのに・・・
なんて方は少なくはありませんし、状況の変化は誰にでも起こることです。
そんな場合は、月々の返済額を減らして、その分返済期間を延長することもできます。
条件によって違いはありますが、最長で15年の延長が可能です。
2-2.一時的に返済額を減らす
親や子どもの環境によって、一時的に医療費や教育費がかかることってありますよね?
どの家庭にも「今月の出費多いな~」なんて時はあるものです。
そんな時に、一定期間の返済額を減らすといったことも可能です。
具体的には、元金の支払いが免除され、利息分のみを支払うといった方法です。
2-3.ボーナス払いの見直し
月々の返済を抑えるために、ボーナスで多めに返済している場合もありますよね。
でも、会社の業績が悪化しボーナスがなくなった、減らされた、仕事が変わったなんてこともあります。
そんな場合に、ボーナス払いの額を減らしたり、またはなくして月々の返済額へ振り分けたりといった方法があります。
2-4.リスケジュールリングのデメリットは?
一時的かもしれませんが、資金繰りが楽になるメリットがありますが、それとは反対に具体的なデメリットについてあげていきます。
- 返済期間の延長で、総返済額の増加
- 変動金利の場合、金利が引き上げられる可能性がある
- 新たな借り入れが難しくなる可能性もある
- ローンの借り換えをするときに影響する可能性もある
3.まとめ
長年支払い続ける住宅ローンは、いろいろなリスクがあります。
数年先に、状況が変わることなんて、誰にも予測できないですよね。
もし、その住宅ローンの支払いに不安を感じたら、とりあえず”滞納”そして”無視”ではなく、もっと良い方向に持っていけるような対策を考えるべきです。
滞納を続け、すべての連絡を無視し続けると「競売」になります。
競売になれば家の価値は、普通に売り出して売れる価格よりもかなり安く取引されてしまいます。
それだけでも十分損をし、住んでいるわけでもない家のローンの残債を返し続けなきゃいけなくなってしまいます。
滞納しなければいけなくなった場合、その後に届く「催促状」をまず開封してみてください。
無視し続けて「競売」になるのは、まだまだ避けられます。
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