引用:https://www.ur-net.go.jp/chintai/whats/
吉岡里帆さんのCMが気になる「UR賃貸」
って何?
普通の物件と何か違うの?
何も知らなくても大丈夫!
そんなあなたの疑問を解消するために、わかりやすく解説していきます♪
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目次
1.UR賃貸とは何?
「団地」と聞くとどんなイメージですか?
「古くさい」「家族で住むところ」「でも家賃は安そう」
多いのはこんなところでしょうか?
そんな団地は以前、「都市公団の賃貸住宅」として管理されていたもので、それらの住宅を受け継いだ独立行政法人である「UR都市機構」が今は運営管理をしています。
ちょっと、頭の中を整理し簡単にまとめると、
■団地を管理していた「都市公団」から受け継いだ団体が「UR都市機構」
都市公団→UR都市機構
■「団地」と言われていた物件を「UR賃貸」
団地→UR賃貸→公営
といったところです。
もっとかみ砕くと、一般的な賃貸物件(大家さんが所有しているような・・・)は民営
そしてUR都市機構が管理しているのが公営になります。
「それじゃあ、名前や団地の呼び方が変わって、ちょっと新しい印象を受けるけど、物件自体古いままじゃん!」
・・・気付かれました?^^;
2.UR賃貸物件は古いまま?
実は、築年数が経過した物件を中心にリノベーションされているんです。
しかも、現在のスタイルに合わせて設備だけではなく、間取りまで考えられています。
ただ、リノベーションは室内だけなので、外観はイメージされている「団地」といったような物件もあります。
でも、玄関ドアを開けると、その外観からはとても想像できないような部屋が存在しています。
どうしても外観重視という方には向きませんが、そうでない方は一度内見する価値ありです。
「外に住むわけではなく、住むのは部屋の中ですから」
同じように古い建物をリノベーションした物件を案内した時に、よく言っていました(笑)
3.普通の物件と何が違うの?
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ここでいう普通の物件とは、個人の大家さんが所有している不動産業者で紹介してくれる物件とします。
まずは、UR賃貸とは、管理者が団体という大きな違いがあります。
だからこそ、通常の物件ではかかる費用がかからないのが特徴のひとつです。
- 礼金0円
- 仲介手数料0円
- 更新料0円
- 保証人不要
- 保証料0円
民間の物件では、一般的にかかる初期費用は家賃の5ヵ月分前後です。
UR賃貸物件では、値引き交渉はなかなか難しい”礼金”や”仲介手数料”がかからないだけでも、家賃2ヵ月分くらいは安くなります。
他にも、今ではほとんどの物件の入居条件ともいえる、保証会社への加入も不要となれば、保証料である数万円がかかりません。
そして、更新料も一般的には2年毎にかかるものです。
東京では65%、神奈川では90%、千葉では83%で、更新料を徴収するといった風習がない地域もたくさんあります。
徴収している場合、更新料は一般的に家賃の1~2ヵ月分ほどが多く、それが2年毎にかかってくるわけです。
これがあるのとないのとでは、結構な差ですよね。
更新料については、こちらにまとめています!

外観の古さが気になるくらいで、いいとこ尽くし!と思われた方も多いのでは?
ではもっと、UR賃貸物件について詳しくみていきたいと思います。
4.メリットとデメリットを知りたい
いくつかメリットをお伝えしましたが、まだまだメリットがあります!
4-1.UR賃貸物件のメリットは?
まずは、何よりも借りるときにかかる初期費用が抑えられることです。
礼金0円
今では、礼金0円という民間物件も少なくはありませんが、かかる物件もあります。
礼金は、簡単には大家さんに支払う「お礼金」のこと。
退去後に返金される”敷金”とは違って、1円も返ってこない費用です。
礼金がかかる物件で、一般的に多い金額は、家賃の1~2ヵ月分です。
つまり、家賃5万円の部屋を契約するときにかかる礼金、5~10万円がUR賃貸物件の場合はかからないということになります。
部屋を借りる時は、契約金の他にも家電を揃えたり、引越し費用がかかったりと出費が多くなるので、うれしいですね!
仲介手数料0円
民間の賃貸物件のほとんどは、個人の大家さんがいて、その大家さんから依頼を受けた不動産業者が入居者を募集します。
そして、不動産業者は契約となってはじめて、売り上げとして入居者から「仲介手数料」をいただきます。
理由はいろいろありますが、「仲介手数料0円物件」も「仲介手数料1/2ヵ月分」の業者も、中には存在します。
ただ、期待するほど多くはなく、ほとんどの場合、仲介手数料として家賃の1ヵ月分(+税)がかかります。
それがかからないのも、大きなメリットのひとつです。
更新料0円
更新料は、地域によって様々ですが、先ほど説明したようにかかる地域も多くあります。
その場合は、契約の更新が2年毎にあり、その際に更新料や更新事務手数料などといった名目で、家賃の1~2ヵ月分がかかります。
例えば、更新してから1ヵ月後に退去した場合でも、普通にかかり、返金される費用ではありません。
これがかからないというのは、安心して長く住み続けられますね。
保証人不要
賃貸契約の際には、保証人が必要です。
親や兄弟など、問題なく引き受けてくれる人がいるのなら、そうひっかかるところではないですが、周りに引き受けてくれそうな人がいない、誰にも頼めないなんて方も、少なくありません。
しかも、遠方に住んでいる方だと、書類のやり取りなど手間も時間もかかることもあるので、精神面でも不要というのは気楽ですよね。
保証料0円
今は、ほとんどの物件は「保証会社への加入」が入居の条件になっています。
保証人は必要なくても、保証料として数万円の費用がかかり、これも2年毎に更新が必要だったりと、継続的に費用がかかる場合もあります。
保証人も不要で、保証会社に加入条件もないのは、民間の物件ではまずあり得ません。
原状回復の負担区分が明確
賃貸トラブルの多くは、なんといっても退去時のトラブルです。
「敷金が返ってこない」
「何十万円も請求された」
なんてことは、今だにめずらしいことではありません。
その原因は、物件によって違う大家さんの、知識や考えに偏りがあったり、管理する不動産業者によっても違うからです。
UR賃貸の場合、その線引きが明確に決まっているので、大家さんや管理会社次第なんて不安がありません。
初めて部屋を借りる方にピンとこないかもしれませんが、これはとても大きなメリットといえます。
Pontaポイントがたまる
専用はがきや専用サイトで、手続きも簡単でお得です。
家賃500円ごとに1ポイントがたまります。
たまったポイントは、他のPontaポイント同様に、提携店で使えます。
毎月必ず支払う家賃にポイントがつくなんて、うれしいですよね♪
建物構造
団地でイメージするのは、コンクリート造の建物ではないですか?
そのイメージ通り、UR賃貸物件のほとんどは、鉄筋コンクリート造か鉄骨鉄筋コンクリート造の建物です。
「でも、古くてもろそう・・・」
そんな不安解消のため、その対策はしっかりと取られています。
平成28年3月の段階で、旧耐震基準で建てられた建物の耐震診断を99%実施しています。
正直、旧耐震基準の建物も安全とは言い切れませんが、阪神・淡路大震災、東日本大震災時には大きな被害を受けていないことが記載されています。
地震が頻発している今は、こういった耐震性も物件を選ぶ際には大事になりますよね。
メリットがたくさんで、ますます魅力的に思えたところかと思いますが、デメリットがないわけではありません。
4-2.UR賃貸物件のデメリットは?
もちろんあります、デメリットも。
基準月収額
よく「家賃の目安は、月収の1/4以下や1/3以下」なんて聞いたことがあるかと思います。
UR賃貸住宅の場合は、その家賃と月収のバランスを明確に条件にしています。
世帯申込と単身申込とで少し違ってきます。
【世帯での申込】
家賃 | 基本月収 |
82,500円未満 | 家賃の4倍 5万なら20万円の月収が必要 |
82,500円以上20万円未満 | 固定額33万円 |
20万円以上 | 固定額40万円 |
【単身での申込】
家賃 | 基本月収 |
62,500円未満 | 家賃の4倍 ※世帯申込の場合と同じ |
62,500円以上20万円未満 | 固定額25万円 |
20万円以上 | 固定額40万円 |
この条件以外では、一定期間の家賃を前払いする制度や、1年単位で家賃を支払う制度などがあり、その場合はこの収入要件は問われません。
他にも、貯蓄基準制度があり、家賃の100倍以上の貯蓄がある場合も条件を満たしています。
といったように、誰もが入居できるわけではなく、細かい要件を満たす必要があります。
民間の場合は、月収と家賃のバランスがあまりにも悪かったりすれば、入居審査が通らないこともありますが、ここまで明確に決められた要件はありません。
また、入居する状況や、年齢などによって書類の提出が必要となり、面倒と感じてしまう方もいるでしょう。
国籍
日本国籍の方か、URで定める資格を持つ外国籍の方であり、かつ継続して自分が住むためといった条件が必要になります。
収入要件を満たしていれば誰でもOKというわけではありません。
ただ、民間の物件でもそれは同じようなところがあります。
他の入居者とのトラブルを防ぐため、外国国籍の方はNGといった物件も少なくはありません。
入居時期
申し込んだ家族全員で、入居開始可能日から1ヵ月以内に生活を営むことができる方を条件にしています。
民間物件では、家賃さえしっかり支払っていれば、いつからでも入居は可能です。
物件数
民間の賃貸物件は、東京都内だけでも数百万戸あるとされていますが、UR賃貸物件は、現在は全国に約73万戸です。
全国とはいっても、物件のない地域もあります。
北海道・宮城県・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・愛知県・三重県・岐阜県・静岡県・大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・
和歌山県
47都道府県中17都道府県のみです。
しかも、戸数が少ないので、お住まいの地域にあっても空室があるとは限らないのが一番のデメリットです。
5.どこで探せるのか?どんな物件があるのか?
ネットで簡単に探すことができます。
物件の画像も豊富なので、多くの情報を得ることができます。
こちらから、UR賃貸住宅を検索することができます。
※UR賃貸住宅HPに移動します。
6.まとめ
いかがでしたでしょうか?
UR賃貸の基本的なことをまとめてみました。
一般的な民間の賃貸物件と比べ、借りる時の初期費用が安く済んだり、更新料や更新の手続きも不要なことで、長く住む場合のメリットも多く、あなたの条件に合うようなUR賃貸物件があるのなら、検討してみるのもオススメです。
ただ、まだまだ物件数は少なく、お住まいの地域にはない方も多いでしょう。
でも、「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」もある程、とても注目されていることは間違いありません。
今後の物件探しの情報として、プラスになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました^^
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